【5】モーターを外し、割る

レンジフード修理(ベアリング交換)
【fig.21】カタツムリの裏側から見たモーター

【fig.21】カタツムリの裏側から見たモーターです。拡大するとわかるのですがモーターの型番は90206661です。4本のネジを外すとモーターを外すことができます。

 

【fig.22】

【fig.22】ゴムのワッシャーが付いた4本のネジはすぐ外れたのですが、残りの2本のネジは非常に強く締められていてびくともしません。それが原因で何年か前はここで作業を中止してしまいました。
 しかし、今回は貫通ドライバーをつかってネジを叩いたら外すことができました。

 

【fig.23】

【fig.23】かまぼこ板を5枚重ねたものを使ってモーターを支え、ネジを貫通ドライバーで叩いて緩めたうえで外しました。
なおネジにはあらかじめKURE(呉工業) 5-56をスプレーしておきました。

 

【fig.24】ピンを先に外さないと分解できない

【fig.24】マイナスドライバーを使ってモーターのカバーを外そうとしています。しかし、ここでまずピンを取ることが先ということに気づきました。

 

【fig.25】モーター、ヤスリ、金づち、木片

【fig.25】ピンを外すには写真のようにモーターをセットします。後は、ピンの上にヤスリを乗せその上から金づちで叩きます。本当はプラスティックハンマーを使った方がいいです。そうすればヤスリも必要ないと思います。

 

【fig.26】

【fig.26】ピンが出て来ました。あと1cmです。

 

【fig.27】

【fig.27】ピンを更に打ち込むためにピンの直径を測ります。ノギスで測ったら2.9mmでした。

 

【fig.28】

【fig.28】ピンを軸の部分が3mmのプラスドライバーで少し打ち込みます。3mmのドライバーであれば先端部は3mm以下ですから数ミリ打ち込むには適しています。そのあと2.8mmのドリルビットを使って最後まで打ち抜きます。使用後のドリルビットは目で見た限りでは損傷はありませんでした。

【fig.29】

【fig.29】ピンをドライバーである程度打ち込んだのでドリルビットは自立しています。その上からヤスリを乗せ金づちで叩きます。

【fig.30】

【fig.30】ピンが外れました。

 

【fig.31】割れたモーター

【fig.31】モーターを「割る」ことができました。左側がローター、右側がコイルです。

【fig.32】

【fig.32】ローターを取り出したところです。ベアリングは上下2つあります。
ローターのシロッコファンが付いていた側のベアリングを上側ベアリング、反対側を下側ベアリングとします。
 また、下側ベアリングを支えていた部分に黒い波ワッシャー(ウェーブワッシャー)が見えます。

 

【fig.33】

【fig.33】黒い波ワッシャー(ウェーブワッシャー)を外したところ。劣化したグリスのようなものが付いていますが以前スプレーグリスを塗布したことがありますのでそれだと思います。その時はこのようにモーターを割ることができなかったのですき間にノズルを突っ込みスプレーしたのです。
 スプレーグリスをした結果はほとんど効果は無かったと記憶しています。このように汚れるだけです。やらない方がいいと思います。